特集「2021コロナ禍 やまなしの正念場」第2回 消える街の灯り“飲食店の決断”

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2021年2月2日放送
自粛要請や緊急事態宣言で翻弄され、閉店を決断した甲府市の洋食店に密着

甲府市の飲食店経営者の苦悩と希望

新型コロナウイルスの影響により、多くの飲食店が厳しい状況に追い込まれています。甲府市でも、繁華街に位置する「グリルキッチン吉田義男」がその一例です。店主の吉田さんは、創作料理と居心地の良さで多くの顧客に愛されてきましたが、コロナ禍による影響で経営が厳しさを増していました。この地域の飲食業界における現状と、未来への希望を探ります。

経営の困難と決断

吉田さんの店は4年前にオープンし、すぐに多くの人々に親しまれました。しかし、2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大が影響を及ぼしました。特に、最初の緊急事態宣言が発令された際には、売上が2カ月連続で以前の5分の1に激減しました。これに伴い、予約のキャンセルが相次ぎ、経営は厳しくなりました。

「営業を続けるだけで足が出る状況が続いています」と吉田さんは語ります。持続化給付金を受け取ったものの、持続的な支援がなければ厳しい現実は変わらないと感じています。多くの同業者も同様の状況にあり、甲府市全体で少なくとも38軒の飲食店が廃業や移転を余儀なくされました。この影響は地域経済にとっても大きな打撃です。

支援策の利用と希望

吉田さんは、まず県の「グリーンゾーン認証」を取得し、甲府市が提供する支援制度を活用して、何とか売上を回復させようとしました。新型コロナウイルスの影響が続く中でも、努力を続けた結果、客足は少しずつ戻り始めたものの、再び年末の第三波によって打撃を受けました。

「精神的には厳しい状況が続くが、何とか乗り越えたい」と吉田さんは語ります。飲食店が生き残るためには、多くの努力と工夫が必要です。

最後の営業日

閉店を迎える前の日、吉田さんは常連客に感謝の気持ちを伝えました。店にはいつも訪れてくれた客が次々に訪れ、かつてのにぎわいが一瞬戻ってきたのです。この様子を見た時、吉田さんの心には感謝と同時に切なさが押し寄せました。「ここで過ごした思い出は忘れない」と涙を流しながら語る彼の姿は、多くの人々に感動を与えました。

経営が困難になった今でも、吉田さんの心には「良いことがある」という希望があります。このような困難な状況は、彼自身だけでなく、地域全体における問題でもあります。飽和状態の飲食業界で生き残るためには、地域の支援や政策も重要です。例えば、厚生労働省の支援策を活用することも一つの手です。

終わりに

吉田さんの物語は、多くの飲食業者が直面している現実を物語っています。彼のような努力と希望を持ち続けることで、地域経済が再生されることを願っています。一つまた一つと灯りが消えていく中で、心温まる関係と共に未来への希望が続いていくことを祈ります。

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