創業74年の銭湯が廃業 常連客が一念発起し復活も…原油高でピンチ! 乗り切る秘策とは【ワイド!スクランブル】(2026年5月1日)

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 一度は廃業した銭湯が、新たな後継者を得て復活。しかし、イラン情勢による原油高の影響で経営危機に追いこまれてしまった。

■老舗銭湯が廃業…復活!

 東京・調布市にある「鶴の湯」。創業74年の歴史を誇る銭湯だ。地域の人たちの生活に欠かせない場所が今、厳しい現実にさらされている。

「鶴の湯」店主 相良政之さん(27)
「(Q.イラン情勢を巡る原油価格高騰の影響は)銭湯って水道光熱費の比率がすごく固定費の中で大きいんですね。特に燃料費が一番大きい。そこが1.2倍、1.3倍になると、だいぶダメージとして大きくて…」

 イラン情勢を巡る原油価格の高騰に頭を悩ませているのが、「鶴の湯」を経営する相良政之さん。

 実はこの「鶴の湯」、去年7月末に一度、廃業した銭湯だ。

「(鶴の湯に)自分が客として通っていた場所だったんですけど、去年の7月末に廃業したという話を聞いて、僕も将来銭湯をやりたい、会社を独立して自分でやろうと決めました」

 設備の老朽化で廃業した「鶴の湯」を復活させることを決断した相良さんだったが…。

「覚悟はしていた部分はあるんですけど、ふたを開けてみたら想像以上に老朽化が進んでいて。お湯を張ったら玄関まで全部水浸しになるような状態で、調べてみたら配管が手で折れるくらいの傷み具合で…ボロボロになって…」

 当初、500万円を想定していた改修費用は1800万円に膨れ上がり、相良さんは1500万円を借り入れしたという。

 そして、今月4日。新たに生まれ変わった「鶴の湯」がオープンした。

■原油高も 価格転嫁できず

 初日には、楽しみにしていたおよそ700人が訪れ、大盛況となった。そんな「鶴の湯」に暗い影を落としたのが、イラン情勢だった。

「銭湯の心臓部でお湯を沸かすガスバーナー、ガスボイラーになります」

 銭湯を運営する経費のなかで最も高いのが燃料費だ。

「経営的にはすごく打撃ですね。1.2倍、1.3倍となってくると、100万円超えてくるので…毎月100万円ですからね。とても重たいですね」

 燃料が高くなった分、入浴料に転嫁できればいいのだが、料金は法令によって都道府県ごとに定めることが決められている。東京都の大人の料金は、上限550円となっている。

 各自治体では、銭湯の経営維持のためにさまざまな補助金制度が整備されているというが、それでも経営が厳しいという。

「組合で価格は上げてくれるんです。ただそこの意思決定とタイムラグがどうしても起きてしまっていて、都内の銭湯は一気に廃業が進むと思うんですけど、こういうこともあるだろうなと思っていたのは正直あって、災害時でも経営が揺らがないように入浴売り上げ以外の、例えばサウナを別料金取っている。なんとかやりくりできているなという感じではあります」

 サウナ以外にも、風呂上がりに合うさまざまな飲み物を提供するなど、サービスを充実させている相良さん。入浴客は?

「雰囲気めっちゃいいですね。昔ながらの感じもありつつ、サウナとかもあって通いたいな」

常連客
「大変だな、銭湯は。今は原油が高いからね」
 
鶴の湯歴30年
「復活した途端に色々石油問題などがあったから、大丈夫かなと思っている」

 苦境に立たされながらも相良さんは…。

「最初半年は赤字だろうなと思ってやってはいましたけど、思ったよりお客さんに来ていただいて、僕たちも対策をするので、そこまで悲観的にはなっていない。徒歩10分、15分のおじいちゃん、おばあちゃんがたくさん来てくれていて、こういう人たちに変わらずにずっと銭湯を提供し続けたい。3世代で安心して来れるような銭湯を作りたい」

■原油高 乗り切る秘策

 原油高の影響を大きく受けながらも、「鶴の湯」の火を絶やさないために、相良さんはさまざまな努力をしているが、原油高に負けないこんな工夫もある。

 さまざまなオリジナルグッズを販売して運営費の足しにしている。「手ぬぐい」や「Tシャツ」ほかに「ステッカー」。さらに風呂上りと言えばということで「ビールグラス」も販売している。

 手ぬぐいは「鶴の湯」と書かれているが…湯気の揺らぎを感じさせる漢字の中にひらがなでも“つるのゆ”と書かれたデザインになっている。

(2026年4月29日放送分より)
[テレ朝NEWS] https://news.tv-asahi.co.jp

鶴の湯の挑戦:地域に根ざした銭湯の今

東京都に位置する鶴の湯は、74年の歴史を誇る銭湯であり、地域住民の生活に欠かせない存在です。最近、この銭湯を経営する佐正幸さんが直面している厳しい現実についてお話しします。新型コロナウイルスの影響や国際的なエネルギー価格の高騰といった困難が、地域のスパ文化にどのような影を落としているのでしょうか。

鶴の湯の復活と資金調達

鶴の湯は、昨年7月末に一度廃業しました。しかし、佐正さんは自らの夢を追い求め、銭湯の再生に挑戦しました。彼は、廃業の話を聞いた時には、銭湯を運営したいと強く思い、独立を決意しました。しかし、実際には復活作業が想像以上に困難で、設備の老朽化が進んでいることに気づきます。

初期の予算500万円が最終的には1800万円に膨れ上がり、佐正さんは1500万円を借り入れることになりました。それでも、復活した銭湯は間もなくして新たなスタートを迎え、オープン初日には700人もの来客が訪れ、大盛況を呈しました。

燃料費の高騰がもたらす影響

鶴の湯が直面している最大の課題の一つは、燃料費の高騰です。特に、ガスバーナーやボイラーを用いたお湯の加熱にかかる費用が大きな負担となっています。佐正さんは、燃料費が1.2倍、場合によっては3倍にまで上昇することに心を痛めています。経営的には非常に厳しく、毎月100万円以上の負担がかかるという現実が、さらなる経済的な困難をもたらしています。

東京都では、銭湯の料金は法律で上限550円に設定されています。このため、銭湯経営者たちは、コストを上げることは難しく、さまざまな補助金制度が整備されているとはいえ、銭湯の経営は依然として厳しい状況にあります。今後、銭湯を維持するためには、さらなる工夫と努力が求められます。

サウナや飲料の充実したサービス

佐正さんは、経営を支えるためにサウナを別料金で提供するほか、風呂上がりに楽しめる飲み物などのサービスを充実させています。来客からは「雰囲気がとても良い」「通いたい」といった声が上がっており、期待以上の反響を得ています。特に、地域の高齢者を中心に多くの人々が訪れ、愛され続ける銭湯としての役割を果たしています。

また、佐正さんはオリジナルグッズを販売することで運営資金を補っています。オリジナルの手ぬぐいやTシャツ、さらには風呂上がりに欠かせないビールグラスまで多岐にわたる商品を取り揃えています。これにより、収入を増やすだけでなく、地域との結びつきも強めています。

未来への展望

鶴の湯の復活は、地域共生のシンボルとも言えるものです。経済的な困難が続く中で、地域の人々が集まれる「サードプレイス」としての存在がますます重要になっています。佐正さんの取り組みは、銭湯文化だけでなく、地域全体の活性化にも寄与しています【参考リンク: 東京都の銭湯ガイド】。

最後に、厳しい環境に直面しているにもかかわらず、佐正さんが持つ地域への責任感と情熱から生まれるさまざまな工夫は、多くの人々に希望を与えています。彼の活動により、鶴の湯が未来の地域社会においても変わらず愛され続けることを願っています。

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